こんにちは。桐光学院です。
先日,将棋の序盤の駒組みの解説動画を観ました。
将棋の序盤の一手一手をプロはどのように考えて指しているのか という解説。
渡辺明 名人が解説。なんと現名人が無料で解説してくださるとは驚きです。この方は,インタビューの受け応えなどが非常に簡潔明瞭でお話が上手な方です。ということで観てみました。
残念ながら私は将棋は全然ダメ。三手詰の詰将棋がやっと解けるくらいのレベルですから,この動画の内容を深く理解できたわけではありません。ただ,名人が仰っていたことが,示唆に富む内容だなあと感じました。
いわく
「この手が有利か不利かはAIが数値で評価してくれる。しかし,なぜ有利/不利なのかという理由を現代の将棋AIは教えてくれない。その理由を考えるのが棋士の『研究』なんです。」
これ,そのまんま皆さんの勉強と同じじゃないですかね。
なぜ〇/✖なのかという理由がわかっていないと次に似たような問題が出題されたときに困りませんかね。その理由を考えるのが棋士の場合は『研究』で,皆さんの場合は『勉強』ではないですかね。
中3生は模擬試験やいろいろなテストを講習で実施してい(これから実施し)ます。答案が返却されたら〇/✖の理由を考えて『勉強』をしないといけない。
例えば,国語の記号問題。
アを選んだが,正答はイで✖だった。
アが✖になるのはなぜ?→アは内容が部分的に間違っているからアウト。アの前半部分は本文の内容と合っているが後半がダメ
ついでだけれどウはなぜダメなの?→この内容は本文にないよう
エが✖になる理由は?→本文で言っていないことまで言いすぎて書いてあるじゃないか
社会の記述問題などで。
なぜ減点されたのだろう→問題の中で資料が3つあるのに,その2つにしか答えで触れていない。問題で問うていることと答えがズレている。言葉の使い方がおかしい。主語と述語が対応していない。などなど。
また,間違った問題は見直しするけれど正解だった問題はスルーされがち。
危険な場合もあります。
もしかしたら,カンで答えを書いてたまたま答えが合っていただけかも?
考え方は間違っていたけれど,偶然 丸になっただけかも?
そういうことを考えることが次につながります。それが勉強です。
プロ棋士はAIの評価に対して自分でその理由を考える必要があります。しかし,皆さんが相手にしているのはAIではありません。〇/✖の理由を考えてわからなかったら,自己解決できなかったら,どんどん桐光の先生に聞けばいいわけです。
桐光の先生の脳内に高性能のAIは搭載されておりませんが,愛(AI)は搭載されておりますゆえ。